【ガラハッド誕生物語】世界で最も優れた騎士が生まれた背景の解説

今回お話するのは

聖杯を手に入れる優れた騎士

ガラハッド誕生物語

です。

父ランスロット、そしてグィネヴィア王妃に次ぐ美しさを持ち、父の良いところを凝縮させたような騎士はどうやって生まれたのか?

その背景を見ていきましょう。


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ガラハッド誕生物語とは?

ガラハッド誕生物語とは?

ガラハッド誕生物語はキャクストン版の「アーサー王の死」の11巻1~3章に収録されている物語。

聖杯探索を成功させた、円卓で最も優れた騎士「ガラハッド」がどのようにして誕生したのか。

その経緯が3章で記されている。

父をランスロット、母エレーンがどうやって出会い、そして母は何故ガラハッドを身籠ったのか。

そして、この話は「聖杯探求」の始まりの始まりでもある部分であり、物凄く重要な話でもあります。

彼の誕生は偶々だったのか、それとも運命で決められていたものなのか。



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物語の登場人物

ガラハッド誕生物語:登場人物

この物語には主に4人の人間が登場します。

  1.  ペレス王
  2.  ランスロット
  3.  エレーン
  4.  ブルーセン

ガラハッドは本当に最後に登場しますが、この物語では主にこの4人の物語ともいえます。

そして、この物語の舞台は「聖杯がある城:カーボネッグ城」です。

ペレス王とエレーンは親子関係にあり、娘エレーンはランスロット曰くグィネヴィア王妃に次ぐ美しさを持っていると言われています。

そして、ペラム王の孫にあたり、彼らは全員聖杯があるカーボネッグ城で過ごしています。

ブルーセンは当時世界でもかなり優れた魔法使いの婦人。

ぺレス王に助言し、ランスロットを魔法で惑わしてガラハッドを設けさせた。



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ガラハッド誕生物語の流れ

ガラハッド誕生物語:物語の流れ

ガラハッドの誕生物語は11巻のわずか3章だけで描かれています。

その中でも「ランスロットのグィネヴィア王妃への愛の深さ」「それ故に簡単に間違いに落ちてしまう」ことなどが描かれています。

  1.  誕生を予言される
  2.  ランスロットの冒険とぺレス王との出会い
  3.  策略にハマる
  4.  ガラハッドをエレーンが身籠る
  5.  ランスロットが怒る

この流れを3章という比較的短い話で描かれています。

順番に見ていきましょう。



誕生を予言される

ガラハッド誕生物語:誕生予言

キャメロットで聖霊降臨祭(キリストの復活後50日目を記念する日)が行われていた時に、ガラハッドの誕生が予言されます。

この時、1人の隠者が円卓の席に訪れ「危難の席(座ると呪いが降りかかる)」が空白の理由を尋ねてくる。

アーサー王が「何者かは知らないが、たった一人を除いてだれも座れない」と答えると、隠者が答えてくれる。

「私は知っているが、まだ生まれていない。ただ、今年には生を受けて、聖杯を勝ち取るでしょうな」

こう言い残してアーサー王の宮廷から立ち去っていった。

この時には、まだガラハッドの名前自体は出ていませんが、その存在は示唆されています。



ランスロットの冒険とぺレス王との出会い

ガラハッド誕生物語:出会い

この祝宴が終わると、ランスロットは冒険に出ます。(目的は分からない)

その旅で彼はたまたまカーボネック橋を渡ると、今まで見たことのない美しい塔と、その下にある美しい街に到着。

その街にはたくさんの人々が集まっており、ランスロットを見るや否や歓喜の声を挙げた。

町の人々曰く、

「塔には1人の不幸な婦人が、長い間火傷をするような、茹でられたお湯の中にいるような苦しみに囚われている。あなたなら救えます。」

とのことで、円卓の騎士ガウェイン卿でも救うことはできなかったという。

ランスロットもガウェインと同じく救えないだろうと謙遜したが、町の人々は必ず救えると断言。

ランスロットも承諾し、その女性の元へ訪ねた。

塔の中の夫人の部屋は蒸し風呂の様な暑さであり、その中に1人の美しい婦人がいたという。

女性は一切身に何も着けていなかったが、今まで見たこともないほどの美しい人であった。

婦人はそのあまりの美しさから、嫉妬され、モルガンと北ウェールズの女王の魔法で囚われ、5年の間苦しめられていた。

苦しみはこの世で最も優れた騎士が手に取ることで解ける

という呪いであり、ランスロットが夫人の手を取ると、呪いから解放されたのであった。

人々は大いに喜び、召し物を婦人に着せると、ランスロットは

グィネヴィア王妃を除けば、今までの人生であった女性の中で最も美しい

と思ってしまった。


婦人を助けたランスロットは教会で祈りをささげると、町の人々は墓の下に眠っている蛇も倒してほしいと願った。

彼はそれを了承し、墓の下に眠っていた悪魔のような竜と死闘の末、倒した。

すると、そこにぺレス王という騎士が現れ、ランスロットをぺレス王の城へと招待した。



女性の策略にハマる

ガラハッド誕生物語:女性の策略

このぺレス王の城でランスロットは聖杯の祝福を受ける。

そして、ぺレス王は既に知っていた。

娘エレーンとランスロットが一緒に床を共にして、子供をもうける。

その子供はガラハッドと名付けられ、異国を危機から救う立派な騎士となり、聖杯を勝ち取る。

この未来をしっていたが、ある問題があった。

ランスロットは王妃グィネヴィア以外の夫人を愛していていない。


すると、ブルーセンという婦人が「ランスロットとグィネヴィア王妃を同じ床に着かせましょう」と提案した。

ぺレス王は大いに喜び、ブルーセンも命に代えてでも策をめぐらせた。


ランスロットを知る人間が「グィネヴィア王妃が身に着けている指輪」を渡し、5マイル離れた城であなたを待っていると告げた。

その日の夜、 ランスロットは馬を走らせてその城に向かった。

城に到着すると、王妃の侍女と名乗る女がランスロットに葡萄酒を勧めた。

それを飲んだランスロットは体が熱くなり、何のためらいもなく王妃が眠る寝台へと潜り込んだのであった。


当然、この出来事は全てブルーセンが仕組んだ策略であり、ランスロットはまんまと嵌ったのであった。

もちろん、王妃と思い込んだのはエレーンであり、葡萄酒を渡してきたのはブルーセンであった。


ガラハッドを女性が身籠る

ガラハッド誕生物語:女性が身籠る

魔法を掛けられたランスロットはエレーンをグィネヴィアと思い込んでいた。

ランスロットは大いに喜び、王女を両腕に抱え込んだ。

王女も喜び両腕に騎士を抱え込んだ。

エレーンは子供を身籠り、ガラハッドと名付け、この世で最も優れた騎士になるという事を知っていたので、拒否することなく受け入れた。

また、途中でばれないように、部屋の窓という窓は閉じて光が入らないようにした。
こうして、魔法で誑かされたランスロットはエレーンを抱き、ガラハッドを設けたのであった。

そして、我に返ったランスロットは窓辺に向かうのであった。


ランスロットが怒り剣を抜く

ガラハッド誕生物語: 騎士の怒り

窓を開けたランスロットの魔法は解けてしまい、全てが明るみになった。

ランスロットは辱めを感じ、怒りのあまり剣を抜き、

嘘つきなお前は何者だ。グィネヴィア王妃と思って抱いたお前を殺してやる。

と言い放った。


エレーンはランスロットの前に跪き、子供がいることを話し、慈悲を掛けてほしいと願った。

ランスロットはそれでも許さないと言ったが、彼女がぺレノア王の娘と告げたことで許された。

ただ、騎士として魔法に嵌められたことは許せない。

ブルーセンだけは見つけ次第、必ず殺すとランスロットは誓い、そのエレーンに優しく別れを告げて城を去るのであった。

そして時がきて、エレーンは男の子を産み、ガラハッドと名付けるのであった。


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まとめ: ガラハッド誕生物語

ガラハッド誕生物語のまとめ

今回はこの世で最も優れた騎士ガラハッドの誕生物語について紹介させていただきました。

エレーン王妃は許されましたが、ブルーセンだけは許されないという、何とも言えない物語になっています。(ブルーセンは恐らく殺されていない)


という訳で今回のまとめ

  1.  ガラハッドはランスロットとエレーンの間に産まれた
  2.  ガラハッドの誕生は既に予言されていた
  3.  ランスロットが冒険の時にぺレノア王と出会う
  4.  王の城で聖杯の奇跡を目にする
  5.  王の娘エレーンと寝てもらうよう策略を巡らせる
  6.  ブルーセンの魔法でランスロットは騙される
  7.  エレーンと寝てガラハッドを設ける
  8.  あと少しのところでエレーンは殺されかけた

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