【ランスロット発狂】世界で最も優れた騎士が何故発狂したのか?その経緯の解説

今回お話するのは

世界で最も優れた騎士の行方不明事件

ランスロット発狂事件

です。

なぜ最も優れた騎士と言われたランスロットは発狂したのか?

その背景を見ていきましょう。



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ランスロット発狂事件とは?

ランスロット発狂事件

ランスロット発狂事件は物語の後半、「聖杯探求」の前に発生した事件。

円卓の最強の騎士ランスロットが、とある事件を切っ掛けに2年ほど行方不明になる。

グィネヴィア王妃への愛の深さ故に、王妃から拒否された時の精神的な大きさ故に発狂してしまう。

また、この物語は「円卓最強の騎士は精神的には世界で最も優れてはいない」という、完璧超人な騎士の弱さを示している。


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物語の登場人物

ランスロット発狂事件の登場人物

物語の中心人物は3人。

この3名以外にはランスロット一族の騎士達も出てくる。

王妃グィネヴィアアーサー王の妻であり、ランスロットを愛している。(不倫状態)
この物語ではランスロットに対し、「私を愛していないのね。この裏切り者」と怒り心頭になる。
エレーン円卓の騎士ガラハッドの母親。
ランスロットと初めての夜を迎えており、彼のことは心の底から愛している。
ランスロットとまた夜を共にしたいと願っており、グィネヴィアとは対立。


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ランスロット発狂事件の流れ

ランスロット発狂事件:事件の流れ

ランスロット発狂事件は、エレーン王妃がガラハッドを産んだという話が、アーサー王の宮廷に広まり始めたころから始まります。

グィネヴィア王妃はランスロットがエレーン 婦人 との間に子供をもうけたことを非難。
裏切り者と罵ったが、ランスロットは全てを白状し、魔法によって誑かされたことを話した。
それならばということで、王妃は騎士を許したのであった。

ちょうどその頃、アーサー王はフランスのクロ―ダス王との戦いに勝利し、大祝宴会をアーサー王の宮廷で行うというお触れが出ていた。
イングランド全土の領主、貴婦人は全員が集まらなければならなかった。

それ以降は

  1.  大祝宴会の始まり
  2.  エレーンとグィネヴィア王妃の静かな戦い
  3.  ランスロットの失態
  4.  グィネヴィア王妃の怒り
  5.  ランスロットの発狂
  6.  エレーンの悲しみ
  7.  グィネヴィア王妃の悲しみ
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この物語を順番に見ていきましょう。

大祝宴会の始まり

ランスロット発狂事件:始まり

大祝宴会が開かれるという事を耳にしたエレーン婦人は、出席することを決めた。
父からの望みで、これまでにないほど綺麗に着飾り、キャメロット中の注目の的となった。
宮廷でこれほど綺麗な婦人は見たことがないというほど、エレーン婦人は美しかった。


トリスタンやガウェインなど、様々な円卓の騎士達が挨拶を交わした。
ただ、ランスロットは王妃と床を共にしたことや、剣を向けたことを思い出し、恥と感じていたので、挨拶を交わそうとはしなかった。


エレーン婦人は愛する騎士と会えないことを悲しく思っていた。
他の何人たりともその愛の深さを測りすることが出来ない。
それ故に、会えないことに対して死んでしまうと嘆いていた程。

そんな時、侍女のブルーセンはエレーンの心を穏やかにさせた。
ランスロット卿と夜を共にできることを約束し、エレーン婦人も心の底から喜ぶのであった。



エレーン王妃とグィネヴィア王妃の静かな戦い

ランスロット発狂事件:グィネヴィア王妃

エレーン婦人はグィネヴィア王妃とお互いに挨拶し、良いところを褒めあっていた。
もちろん、お互いにうわべだけであり、本心ではなかった。

夜になるとグィネヴィア王妃は、エレーン婦人を一つ屋根の下、近くの部屋で休むように手配。
そして、ランスロットを呼び、夜に自分の部屋に来るように命じた。

王妃はランスロットがエレーンの寝室に行かないように釘を刺した。
自分が呼べば必ず部屋に来るように命じ、ランスロットも喜んで命じた。

だが、このやり取りをエレーンの侍女ブルーセンが魔法でかぎつけた。
エレーン婦人は自分は世界の全てよりもランスロットを愛しているのにと悲しんだ。
ブルーセンは必ずランスロット卿をエレーン婦人の寝台へ連れていくと約束。
計画を練るのであった・・・・。



ランスロットの失態

ランスロット発狂事件:失態

夜になると、ブルーセンはランスロットの寝台の傍に来た。
グィネヴィア王妃がお呼びであり、自分はその遣いであると告げた。
ランスロットは大いに喜び、長いガウンと剣を握って部屋を出た。


ブルーセンはランスロットの指を取ってエレーン婦人の寝台へと連れて行った。
そして、二人を寝台に残しブルーセンは立ち去った。

エレーン婦人は大変喜び、ランスロットも同じであった。
彼はブルーセンの魔法によって、グィネヴィア王妃と勘違いしていたからである。
二人はお互いに口づけをし、抱き合って夜を明かしていった。

一方、グィネヴィア王妃は侍女を遣いとして出した。
次女は寝台を確かめたが、すでにランスロットの姿はなく、王妃に一部始終を告げた。



グィネヴィア王妃の怒り

ランスロット発狂事件:王妃の怒り

王妃はランスロットの不在を聞き、怒りのあまり気を失いそうになった。
そして、四~五時間は寝ることなく、気が狂ったように悶え転がった。

さて、ランスロットとエレーンはお互いに夜を楽しんでいたが、時が来てお互いに寝てしまった。
寝言をいう癖があったランスロットは、グィネヴィア王妃との愛を大きな声でベラベラ喋った。
隣の部屋はグィネヴィア王妃の寝室でもあったので、王妃はその寝言を聞いてしまった。

王妃は言葉で掲揚できないぐらい酷く腹を立て、ランスロットが起きるぐらいの大きな咳払いをした。
ランスロットは目が覚め、自分の今の状況を理解した。
そして、狂った男のようにシャツのまま部屋を飛び出し、廊下でグィネヴィア王妃と出会った。



ランスロットの発狂

ランスロット発狂事件:騎士の発狂

グィネヴィア王妃はランスロットを見るや、怒りのあまり罵倒した。
「裏切り者の図々しい騎士よ。この宮廷から、私の部屋からさっさと出ていきなさい。
二度とその顔を私に見せるな。」
そう言い残すと、グィネヴィア王妃はさっさと立ち去ってしまった。

ランスロットは心の底から絶望し、その場で気を失い倒れてしまった。
その後、目が覚めると窓から庭に飛び出し、茨に体を突っ込みながらも、そのまま走り去ってしまった。
その姿は未だかつてない程であり、ランスロットはそのまま行方不明となってしまった。



エレーン王妃の悲しみ

ランスロット発狂事件:王妃の悲しみ

事の次第を知ったエレーンはグィネヴィア王妃を激しく非難した。
「アーサー王という立派な主人がいるのにもかかわらず、ランスロット卿を愛した。
王を愛するのが務めでありながら、その責務を放棄するという大罪を犯した。

私はあの方に処女を捧げ、あの方との子供はこの世で最も優れた騎士になる。
それゆえに、私には彼を愛する理由がある。
あなたさえいなければ、私は彼の愛を得ることが出来たはずなのに。」

グィネヴィア王妃はエレーンに、夜明けと共に宮廷を出ることを命じた。
同時に、ランスロットが王妃を愛しているという事を隠すようにも命じた。
話せばランスロットは死を選ぶからである。

エレーンは
「あなたがランスロットを永久に傷つけたので、お互いに彼を喜ばせることはできないであろう」
と改めて非難し、グィネヴィア王妃も悲しいことと告げた。


夜明けになり、エレーンは宮廷をさり、道中でランスロットの一族の騎士ボースに昨夜の出来事を話した。
ボース卿は悲しみ、二人が立派な騎士をダメにしたと非難した。

エレーンは
「グィネヴィア王妃が彼を傷つけ、ランスロットは人ならざる声と共に消えていった。
ただ、彼がどこに消えたのかを知りたい。」
と言い、侍女のブルーセン婦人も
「直ぐに探せばきっと見つかります。奇跡が起きればきっと助かりますが、あの方は気が狂っています。」
エレーン婦人はランスロットのために涙を流すのであった。



グィネヴィア王妃の悲しみ

ランスロット発狂事件:王妃の悲しみ

グィネヴィア王妃は、ボース卿が見送りから戻ってくる姿を見て涙を流した。
気が狂ったように泣いているのを見て、ボース卿は泣くのをやめるように言った。

「ランスロット卿は私たちの一族の中でも優れた騎士であった。
どの国であれ、どのキリスト教であろうが異教徒であろうが、彼の様な騎士はいないでしょう。
しかし、あなたが駄目にしてしまったのです。」
この言葉を聞いたランスロットの一族の騎士は悲しみ、グィネヴィア王妃は気を失った。

死んだように地面に倒れてしまい、ボース卿は抱き起して正気に返らせた。
王妃は騎士たちの前で跪き、ランスロット卿を探してほしいと願った。

そして、ランスロットの一族の騎士達は気が狂った剣を手にした裸の男を探すのであった。

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まとめ: ランスロット発狂事件

ランスロット発狂事件まとめ

今回はランスロットが発狂した事件について紹介させていただきました。

ランスロットは円卓最強の騎士と言われているのですが、それは「武芸」だけ。

愛する人間に避難され、全てを拒否されて発狂する。
一人を心から愛しすぎた故に起きた悲劇がこの事件です。

という訳で今回のまとめ

  1.  ランスロットはエレーン婦人と寝たことを非難される
  2.  大祝宴会でエレーンとグィネヴィア王妃は隣同士の部屋で寝る
  3.  グィネヴィア王妃は自分の部屋に来るように命じる
  4.  ランスロットは魔法で騙されてエレーン婦人と寝る
  5.  グィネヴィア王妃は罵倒し、目の前から消えるように言う
  6.  ランスロットは寝巻のまま発狂して走り去っていく
  7.  ランスロットの一族が探すが発見することはできなかった

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