【アーサー王伝説】第21巻12章「ランスロットの死去」の物語

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【アーサー王伝説】第21巻12章

【アーサー王伝説】第21巻12章


ランスロットは王妃と王の埋葬後、死ぬまでの間ほんのわずかしか食べず、水も飲まなかった。
司教や仲間たちも、食事を与えることが出来なかったことも理由にある。
そうしていく内に、1クビット(約50cm)も背が低くなったランスロットは祈りを昼夜続けるのであった。

こうしているうちに、6週間たつと、ランスロットは病気になり、床に臥せるのであった。
ランスロットは臨終の儀式を望み、隠者や仲間たちは良くなりますと述べた。
だが、ランスロットの強い望みにより、彼らは臨終の儀式を彼に行った。


ランスロットは騎士達に、自分の遺体を「喜びの城」まで運ぶように願った。
仲間たちは悲しみのあまり、涙を流し、嘆き悲しんだ。
ただ、一夜が過ぎるころには全員が眠ってしまった。

すると、夜が明けたころ、急に司祭が笑い出し、仲間たちが何故笑うのかを尋ねた。
司祭曰く、


「ランスロット卿が多くの天使達が共に、天国へと旅立ったのです。」
ボースはランスロットの確認に行くと、そこには笑みを浮かべ、息を引き取ったランスロットが横たわっていた。


翌朝、司教と9人の騎士達が亡骸を連れて15日かけて「喜びの城」に運んだ。
亡骸を中央に置き、葬儀が行われた。
その時、7年の間兄のランスロットを探していた、弟のエクター・ド・マリスがやってきた。


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主な登場人物

【登場人物】

・ ランスロット

・ ボース

・ エクター・ド・マリス


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物語の感想

ついにランスロット卿の最期となるお話。

彼は食べることも水を飲むことも殆ど行わず、ただただ神に祈るのみ。彼が愛したグィネヴィア王妃と同じく、自分を戒め神に祈りを捧げ続けることで今までの罪の許しを乞い続けた。

当然、そんな生活も永遠には続かないのでいつかは老いさらばえ、病を得てしまう。いかに世界最強の騎士とは言え人間なので、当たり前と言えば当たり前だが。。。

死を望んでいたよりも、自分を戒め、神への祈りを捧げ続けることで自分も神の元へ向かう予感をしていたのかもしれない。(臨終の義を強く望んでいた理由。)


そのままランスロット卿はなくなるわけだが、司祭たちは彼が多くの天使達に迎えられて天国に旅だったと話した。つまり、彼はどんな罪を犯したとしても、最期は神に許され、天使たちによって天国に向かっていったことが分かる。

その後、遺体を15日かけて喜びの城に運んだというが、正直防腐処理をしていたのかもしれないが腐敗の可能性とか高そうな気がするが。。。

出典: トマス・マロリー「アーサー王物語 5(筑摩書房)

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