今回お話するのは
聖杯探索の生き残り
ボールス
です。
自分の主君に勝つという強者。周りから頼られまくりの騎士です。
ボールスとは?
ボールスはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。
アーサー王伝説物語の序盤から登場し、最後まで活躍している最古参の騎士です。
~ボールスのプロフィール~
- 欧文表記: Bors
- 別表記: ボース
- 初登場: キャクストン版第4巻18章
この他にも
- アーサー王の即位と欧州統一
- 円卓の騎士の冒険とロマンス
- 聖杯探索
- アーサー王の死
などに登場しています。
ボールス: 人望厚き騎士
円卓の騎士ボールスは、アーサー王の物語の序盤から登場している主要人物でもあります。
その性質は「善」であり、それゆえに忠実・誠実な騎士とも言えます。
ランスロットの従兄弟で、常にランスロットに従っていました。
その信頼は絶大なもので、円卓の騎士たちも彼らを信頼しきっていました。
ランスロットが冒険して行方不明になったりした時も、騎士たちは最初にボースに頼っていました。
また、グィネヴィア王妃もボールスに対してかなり信頼していたそうです。
ボールス: 聖杯探索の唯一の生き残り
彼は「聖杯探索」の物語において重要な役割を果たしています。
ボールスという騎士は
- 女性と一度しか寝ていない(ほぼ童貞)
- 善良な性質
ということからも、「聖杯は童貞でしか手に入れることが出来ない」という条件を満たしていました。
- ガラハッド
- パーシヴァル
- ボールス
の3名は聖杯降臨を目撃した騎士ですが、その中でボールスだけは生き残り、アーサー王に聖杯探索のことを伝えるという役目を果たしています。
聖杯探索で、聖杯に到達して生き残ることが出来た唯一の騎士でもあります。
ボールス: 王に勝利した騎士
ランスロットが王妃グィネヴィアと不倫したことを発端とした内戦においても、ボールスはランスロット側についています。
その戦いで彼は物凄い活躍を果たしています。
この戦いで、彼はアーサー王と一騎打ちを行い落馬させています。
そして、彼はランスロットに対して
「私が王を殺して戦いを終わりにしましょうか?」
と持ち掛けましたが、ランスロットに認められなかったので渋々剣を収めた。
そして、アーサー王を解放した。
という、アーサー王に勝利したお話があります。
ボールス: 騎士の最期
アーサー王が内戦を中断した後、ボールスはランスロットによってクロ―ダスという国の王に任命されました。
ただ、アーサー王の死後に出家したランスロットに従って彼も出家しました。
その後、死亡したランスロットの遺書に従い、エクター・ド・マリスら騎士たちと共に最後の戦いに向かいました。
彼らは異教徒であるトルコ人と戦い、聖金曜日に戦死しました。
まとめ: ボールスはこんな円卓の騎士
ボールスはモードレッドの企みに気が付いていたそうで、「王妃と暫く会わない方がいい」と忠告はしていたそうです。
不倫を辞めさせるという選択肢は円卓の騎士にはないんでしょうか?
という訳で今回のまとめ
- ボールスは円卓の騎士の一人
- ランスロットの従兄弟で、常に従っていた
- 「聖杯探索」の聖杯降臨を目撃した3人の一人で、唯一の生存者
- 「円卓内戦」における生存者
- 内戦でアーサー王との一騎打ちに勝利
- 内戦後、ランスロットの「遺言」でトルコの都に攻め入る
- 聖金曜日に戦死
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