【モードレッド】アーサー王に謀反を起こした円卓の裏切りの騎士とは?

今回お話するのは

裏切りの騎士

モードレッド

です。


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モードレッドとは?

モードレッドとは?

モードレッドはアーサー王伝説における円卓の騎士の一人。

外見の描写がないものの、「銀と黒の縞模様が描かれた盾」を持っていることは描写されている。

~モードレッドのプロフィール~

  •  欧文表記: Mordred,Modred
  •  別表記1: モルドレッド
  •  別表記2: モドレッド
  •  異名: 裏切り者
  •  初登場: キャクストン版第1巻19章

この他にも

  1.  アーサー王の即位と欧州統一
  2.  円卓の騎士の冒険とロマンス
  3.  聖杯探索
  4.  アーサー王の死

などに登場しています。


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モードレッド: 近親相姦による呪われた子

モードレッド: 近親相姦による呪われた子

モードレッドは5月1日にアーサー王と異父姉マーゴースの間に生まれた子供。

魔術師マーリンがその後、アーサー王にこう予言した。

王国を滅ぼす人物は5月1日生まれ

これを受けたアーサー王は国中の5月生まれの子供を集め、船に乗せて海へと送り出した。

この船は途中で木っ端微塵となってしまい、子供のほとんどは死亡。

しかし、モードレッドは岸に運よく打ち上げられ、善良な男に拾われて14歳になるまで育てられたという。



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モードレッド: 円卓の騎士崩壊の要因

モードレッド: 円卓の騎士崩壊の要因

大きくなったモードレッドは岸としてアーサー王に仕えた。

そして、たまに名前を見せる程度であった。

  • 黒の盾の冒険: ボールスと途中まで共に旅をする 


だが、ランスロットとは仲が悪かった。(憎しみを抱いていた)

そこで、ランスロットとグィネヴィア王妃が不倫仲であることを利用し、陥れようとした。

同じくランスロットに憎しみの感情を持っていたアグラヴェインや、その他12人の騎士を連れて不倫現場を押さえた。

しかし、この結果証拠隠滅を図ったランスロットにモードレッド以外の13人の騎士は全員が殺害された。

だが、モードレッドのこの行動により円卓の騎士の崩壊が音を立てて始まったのである。



最強の騎士を殺害

モードレッドが最強の騎士を殺害

モードレッドは気に入らない騎士を殺害するような場面もある。

聖杯探索時には騎士ディナダンを殺害したりするなどしており、聖杯を得るに相応しくないとして失敗している。



そして、モードレッドが殺害したのが騎士ラモラック

彼は500人の騎士を打ち負かすほどの戦歴を持つ騎士であり、3人の円卓の最強の騎士の1人。

だが、騎士が愛した女性はガウェイン兄弟の母親であった。

そして、ラモラックの父はガウェイン兄弟の父を殺害した騎士でもあった。

その為、ラモラックとガウェインの母は寝込みを襲われ、ラモラックは非武装ということもあり命を拾った。


その後、武装してある試合で弱っていたところをモードレッドを含む4人の騎士に襲われた。

3時間の死闘の末、ラモラックは死亡した。

モードレッドが直接殺害したわけではないが、円卓最強の騎士の1人の殺害に加担している。


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モードレッド: 謀反を引き起こす

モードレッド: 謀反を引き起こす

ランスロットが処刑されかけたグィネヴィア王妃を救いだし、円卓最大の内戦が発生。

フランスの城にランスロットが籠城し、アーサー王は大軍を率いて遠征に。

モードレッドはしばらくの間統治を任されていたが、邪な心が生まれてしまった。



そこで、各地の領主に

アーサー王がランスロットに殺害された

と偽の書簡を送り、会議を開いて自分を王に選ばせた。

さらに、その時イングランドにいたグィネヴィア王妃に結婚を迫ったが、拒否られる。

そうこうしている内に、フランスでランスロットと戦争をしていたアーサー王が戻ってきているという知らせが彼に届いた。

そこでモードレッドは軍を率いてアーサー王を迎え撃つことにした。



モードレッドの最期

モードレッドの最期
カムランの戦いで相打ちになるアーサー王とモードレッド

最初の戦いではモードレッドは敗走。

だが、この戦いでガウェインは死去し、その次のバラムの丘の戦いでモードレッド軍はカンタベリーへと敗走。この戦いで両軍に死者が多く出た。


アーサー王はガウェインから1ヵ月の休戦を結び、ランスロットの援軍を待つように助言。

交渉は難航したものの、モードレッドはアーサー王が亡くなれば全イングランドを所有することで成立。

そして、和解の成立を祝って両軍はワインで乾杯を行うはずであった。


宴会のさなか、ある騎士の足にマムシが噛み付いた。

騎士は全く他意はなく剣を引き抜いたが、それを見た両軍が戦争の合図と勘違いして戦いが勃発。

(事前にアーサー王側は相手側が剣を抜けば、襲い掛かるように指示はしていた)



カムランの丘での最期の戦いは悲惨なものとなり、両軍は殆ど全滅。

アーサー王側はアーサー王と、騎士ルーカン、ベディヴィアの3人。

モードレッド側はモードレッドただ1人のみだけが生き残った。

アーサー王はモードレッドを槍で貫き、モードレッドはアーサー王の頭部側面を剣で殴打。

この槍でモードレッドは死亡し、アーサー王は致命傷を負った。


この戦いはほんの数ページ程度で終わっており、円卓の騎士の最後としてはあっけない終わり方をしている。

モードレッドはアーサー王を信頼しておらず、王も信頼していなかった。

そして、休戦協定の場で現れた蝮という蛇の一種。

「狡猾」という側面を持つ蛇が、この宴会が破綻したのも少し理解できます。



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まとめ: モードレッドはこんな円卓の騎士

まとめ: モードレッドはこんな円卓の騎士

今回は円卓の騎士の一人モードレッドについて紹介させていただきました。

アーサー王に認められず、海に捨てられて特に認知されることもなかったのは辛いですね・・・。

王位を狙ったのも、自分が王になりたいという野望があったからなのか・・・・・。

とはいえ、マーリンの予言は外れることはないというのアーサー王の絶対の信頼が、最悪な形で当たるのが何とも言えない。


という訳で今回のまとめ

  1.  モードレッドは円卓の騎士の1人
  2.  5月1日にアーサー王の近親相姦によって生まれた子
  3.  将来国を滅ぼす子になると予言された
  4.  海に流され生き残り、善良な男に育てられた
  5.  複数の企みを行い、複数の騎士も殺害している
  6.  ランスロットの内乱に乗じて謀反を起こしている
  7.  カムランの戦いでアーサー王と相打ちになって死去

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