【セシャト】書記の仕事を司るエジプト神話の女神とは?

今回紹介させていただくのは

全ての文字を担当する女神

セシャト

です。


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セシャトとは?

セシャトとは?

セシャトはサイスという地域で信仰されていたエジプト神話の女神。

祀られる神殿が存在してない少し珍しい女神。

普通であれば、神殿なり祠なり、奉られる建物があるのだが、彼女にはない。

~セシャトのプロフィール~

  • 名前の意味: 女性書記
  • 配偶神: トト神
  • 信仰地域: サイス

ただ、奉るための建物はなくても、幅広く信仰されていたという。

その理由は後述する彼女の役割にある。


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文字全てを記録する役目

セシャト: 文字全てを記録する役目

セシャトの役割は「文字全てを記録する」ことである。

表記されている文字なら全てである。

  1.  記録
  2.  メモ記録
  3.  保管された文献
  4.  壁画に記された文字

などが担当分野でもある。

また、

  •  建築の図面
  •  測量で得た記録
  •  数学
  •  天文測量で知りえた記録

などを守護することから、「建築士たちの女主人」という称号も持つ。

また、この2つについてファラオを補佐していたとも信じられている。

こういった役目を持っていることから、あらゆる神殿の「建築時に始める儀式」などに、必要不可欠な女神である。

そして、その壁画にその姿は記されている

そのため、彼女には奉るための神殿は必要がないという。


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名前通りの外見

セシャト:名前通りの外見

女神セシャトの外見は「女性書記」という名前通りの外見をしている。

  • 肩からパレット(書記の仕事道具)を下げている
  • 片手にはペンらしき棒
  • もう片手には刻み目のあるヤシの葉
  • 豹の毛皮を纏っている
  • 頭に謎の紋章がある(正体は不明)


この豹の毛皮というのは、セム神官という葬祭神官のシンボルである。

セム神官は、最下級の神官とされているが、何故セシャトはこれを着ているのか。

確かに、葬儀の際に記録を残すというのは大事なことなのだが・・・。


男性神トトとの関係

セシャト:男性神トトとの関係

記録されている文字を司るセシャト。

配偶神はいない独身と考えられているが、トトという神の配偶者とされることがある。

トトは知恵を司る男性神であり、セシャトとは数学や計量などで被っている。

そういった理由もあり、何かと関連付けられるが、その関連性は曖昧。

  • トトの妻
  • トトの妹
  • トトの娘

と、少しあいまいな部分がある。

親であり夫でもあるという、混乱しやすい関連性だが、あくまでも一説である。


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まとめ: セシャトはこんな女神

セシャトのまとめ

今回はセシャトについて紹介せていただきました。

全ての文字を司るという女神で、彼女にまつわる色々なものが記録されています。

でも、彼女の頭の上の謎のマークに関する記述はないという。

植物の日陰の下で仕事をしている様子を表したものなのかもしれませんね。


という訳で今回のまとめ。

  1.  セシャトはエジプト神話の書記を司る女神
  2.  幅広い人たちから崇拝されている
  3.  豹の毛皮を身に纏い、片手にペン、片手にはヤシの葉を持つ
  4.  様々な神殿の壁画に描かれている
  5.  数学と軽量の概念を持つトト神との関連性がある
  6.  トトの妹、妻、娘となる場合が多い

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