【アーサー王伝説】第2巻の登場キャラと見どころの紹介

今回お話するのは

アーサー王の死

「騎士ベイリンの物語」

です。

日本のアーサー王伝説の中で恐らく一番有名な書物の2巻の紹介です。



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「アーサー王伝説」とは?

アーサー王伝説とは?

日本で一番有名なアーサー王伝説と言えば、「アーサー王がランスロットと内戦~」「モードレッドが~」とかあると思います。

実はこの「アーサー王の死」というのは、「15世紀のフランスの作者トマス・マロリー」が、

  1.  アーサー王列王史
  2.  キルッフとオルフェン
  3.  マビノギオン
  4.  流布本

などの比較的短い文学作品を「まとめて」新しい物語にしたものです。

なので、「アーサー王の死」は「アーサー王伝説の原典」ではなく、「様々な古い書物から、アーサー王の一生を作り上げよう」といった目的で作られた本ともいえます。

この辺りはまた、細かく記しておきます。



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アーサー王の死の中身

アーサー王伝説:物語

この「アーサー王の死」の中身は、大まかに分けて「21巻507章」あります。

  1. 1~5巻: アーサー王の物語
  2. 6~12巻: 騎士たちの物語
  3. 13~17巻: 聖杯探索
  4. 18~21巻: 円卓崩壊

主にこの4つに話は分類されていきます。

基本的にどの話にもランスロットが絡んでいますが、騎士たちの物語も面白いものです。

また、トリスタンとイゾルデの物語は、この「アーサー王の死」の中で最も大きい物語で、全体の1/3を占めています。

ここでは2巻のお話をいたします。



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第2巻 「騎士ベイリンの物語」

アーサー王伝説巻: 

第2巻はベイリンという騎士について19章を使って記しており、

  •  ベイリンの冒険
  •  12人の王の戦い 

を主に取り扱っています。

アーサー王の領地にライエンス王と11人の王が大軍で侵攻してきたと報告が入った。
作戦会議を開いているところ、剣を持った乙女がアーサー王の前に現れ、剣を抜くことが出来る人間を探していると話した。
アーサー王含め、応急にいた騎士達は誰も剣を引き抜くことはできなかったが、刑期を済ませた元囚人のベイリンという騎士が面白半分で剣を引き抜いた。
ベイリンはその剣を引き抜き、返してほしいと懇願されても拒否し剣を着服した。
ベイリンが旅の準備をしている時、アーサー王に剣を与えた湖の貴婦人が現れた、ベイリンは母の仇である貴婦人の首を刎ね、アーサー王から追放を言い渡された。

ベイリンは武勲を立てて帰ろうとした旅に出た所、ランサーという騎士がアーサー王での騒動をベイリンに払わせるために一騎打ちを申し込んだ。
一騎打ちの後、ベイリンは弟ベイランと共にマーリンの助言を得てライエンス王を奇襲。2人で40人以上の騎士を殺害し、ライエンス王を捉えた2人はライエンス王をアーサー王に引き渡してまた旅に出た。

アーサー王はロット王率いる11人の王と戦い勝利した。

一方、弟と別れたベイリンは姿を消す魔法使いの騎士と戦っていた。
その騎士の正体はペラム王の弟ガーロンであり、ベイリンはペラム王の城の中での祝宴会でガーロンを暗殺。
激怒したペラム王と戦い、その城にあった槍で王を刺したところ、城が崩れ落ちペラム王とベイリンは城の中に生き埋めに。
マーリンに救われたベイリンはある城に向かい、そこで決闘を行うことになった。
相手の正体は鎧を着込んでおり、全く分からなかったが、お互いに致命傷の傷を与え、お互いの兜が外れた時、お互いの正体を知るのであった….



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登場人物

アーサー王伝説:登場騎士達
人物名簡単な人物紹介
ベイリンアーサー王の従兄弟を殺害して1年半囚人だった騎士。
誰も抜けなかった剣を抜き、
湖の貴婦人アーサー王に剣を与えた女性。
実はベイリンの母親を人を使って殺害している。
ランサーアイルランドの騎士で自尊心が高い。
ベイリンが剣を抜いたことに腹を立て、ベイリンに決闘を挑む。
ベイランベイリンの弟。
ライエンス王北ウェールズの王。
11人の王を打ち負かし、「12人の王」としてアーサー王に戦争を仕掛けた。
ロット王ガウェイン4兄弟の父。
12人の王の1人としてアーサー王に戦争を仕掛けた。
ガーロンペラム王の弟で魔法を使う騎士。
姿を見えないようにし、数多の騎士達を殺害している。
ペラム王「聖ヨセフ」の血縁者でガーロンの兄。
ロンギヌスの槍を保管していた。


物語の見どころ

アーサー王伝説:物語の見所

ベイリンは「アーサー王でも抜けなかった剣をあっさり引き抜いた」騎士である。

だが、問題は「剣を返さないと呪いが降りかかる」という言葉を聞いて

これは私の剣です。力づくで取り返してみろ

と剣を着服し、それに対し湖の乙女が

「あ、そうですか」(原文まま)

と返したところが面白いところ。

また、ベイリンがいきなり乙女の首をアーサー王の御前で切り落とすという、傍から見れば基地外にしか見えない行動で、アーサー王の城を追い出され、武勲でなんとかしようと頑張るお話でもあります。

(後に、乙女が実はよろしくない人であったということが判明する。)


2本の剣を使うという、カッコいい剣士のスタイルだけの剣士に見えますが、弟と2人で60人もの騎士の大軍に勝利することが出来るだけの武勲を持つ。

ガーロンとの戦いは姿の見えない騎士に対するベイリンの悪戦苦闘が垣間見ることが出来ます。

(アーサー王伝説としては初の魔法を使う騎士との戦いになるかなと思います。)


また、12人の王の1人ロット王と部下たちの格好良さも垣間見ることができる。

(なお、FGOでのマーリンが屑の元ネタ?(損得勘定で動く場面)もここで知ることはできます。)

物語のPoint
  1.  ベイリンの剣の着服
  2.  ベイリンとベイランのライエンス王の捕獲
  3.  姿が見えない魔法を使う騎士との戦い
  4.  ベイリンと姿が分からない騎士との一騎打ちとベイリンの最期

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