今回紹介するのは
体の全てを癒す女神?
セクァナ
です。
ケルト神話に興味がある人はぜひ一読してみてください。
セクァナとは?
セクァナはケルト神話の女神。
フランスで信仰されていた女神であり、セーヌ川の女神でもある。
~セクァナのプロフィール~
- 欧文表記: Sequana
- 名前の意味: 早瀬
- 出典: フランスのディジョンなどの出土品
セクァナの名前の意味は「早瀬」。
この名前の川がカエサルの「ガリア戦記」にも登場している。
この名前が変化してフランス語のセーヌとなったとされています。
セクァナ: いつ頃信仰されていた?
セクァナはフランスの首都パリを流れるセーヌ川の女神。
その水源はフランス東部ブルゴーニュ地域、ディジョンから北西40㎞の場所に位置する泉。
1836年の泉の発掘調査でセクァナの神殿が存在していたことが判明。
さらに、そこへの奉納物として捧げられていたコインの年代から、紀元前1世紀から西暦4世紀。
この期間にセクァナは信仰されていたということが伺えます。
セクァナ: その外見
セクァナの外見は1937年に発見された有名な青銅像があります。
その青銅像には
- ゆったりとした布で作られた服
- 左ひじのあたりでまとめられている
- 両肩は隠れている
- 頭上には帯状の冠
- 両手は広げられて、信者を快く迎え入れている
この青銅で、女神が乗っている水鳥船。
船首は鳥がボール状の物体をくわえている様子。
セクァナ: 体を癒す?
セクァナの泉には金銀や石で作られた
- 人間の頭
- 胴体
- 手足
- 臓器
- 犬など動物の模型
が奉納されていました。
これは患部の模型を納めて、その部分の治癒を期待するというものです。
セクァナ: 目を癒せる?
この地域には巡礼者のための療養所や保養施設があり、患者はそこに何泊もして治療に励みます。
治療方法はシンプルで、「源泉の水を飲んだり、患部を浸したり、沐浴したりする」こと。
これは「水自体に力が宿っている」と信じられていた為です。
目の病には特に効果があると信じられていて、19世紀のナポレオン三世がこの源泉を聖地指定。
整備が進み、現代でも観光客は視力回復を願って水で目を洗ったりペットボトルで持ち帰るとか・・・・・。
まとめ: セクァナはこんな女神
今回はケルト神話の女神セクァナについて紹介させていただきました。
目を癒す水とはいえ、寄生虫とか少し怖いですね・・・・。
という訳で今回のまとめ
- セクァナはケルト神話のフランスにおける女神
- パリを流れるセーヌ川の女神
- 紀元前1世紀から西暦4世紀まで信仰されていた
- ゆったりとした服を着ている
- 患部を模した模型を奉納し、治癒を期待される
- 川の源泉の水は治癒が期待できる
- 巡礼者は何泊もして治癒をする
- 水に力があると信じられていて、持って帰ることもある
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