今回お話するのは
ヨーロッパ最大の神話
ケルト神話
です。
ギリシャ神話もヨーロッパに入れるかどうかで変わりますが、ヨーロッパで最大級の神話体系であることは間違いないでしょう。
ケルト神話とは?
ケルト神話はかつてヨーロッパを支配していた「ケルト人」たちが信仰していた神話の総称です。
300人以上の神様が存在していますが、大半は部族や地方の守護神だったりしています。
一般のケルト人は読み書きができないことから、ケルト神話は「知識層の人間の歌や詩」で語り継がれてきた特徴も持ちます。
このケルト神話を見る前に「ケルト人」について知っておくと面白く見ることができます。
ケルト神話: ケルト人たち
ケルト人は高度な金属加工技術を持った部族のことで、ヨーロッパに広く存在していた民族のこと。
ですが、「ケルト人」は一つの民族ではなく、
- ケルト語を話し
- 鉄の武器を使う
- 馬に荷車を引かせた「戦車」に乗って戦う
という似たような風習を持つヨーロッパの諸民族に対し、外国人がまとめて呼ぶときに使った名前です。(日本人、台湾人、中国人、ベトナム人などを一括りにしてアジア人と呼ぶのと同じ?似ている)
なので、「ケルト人」といっても「~~部族」「==部族」など多くの部族に分かれています。
ケルトの戦士
ケルト人の戦士は
- 丸裸の上半身を着色
- 槍や大剣、大斧が武器
- 守りは木製の盾
- 身分の高いものだけが被る金属兜のみ
といった装いで戦っていたとされています。
なぜ、鎧などを使わないのかという話には
- 鎧が肉体美を隠してしまう
- 鎧を着ることで臆病とみられる
- 鎧がなければすぐに治療できる
などなど、衛生上の知恵も理由などにしていたのではと推測されています。
ケルト人の知識層「ドルイド」
ケルト人には文字の読み書きが出来るものが少ないといわれています。
そういったケルト人の中でも、「ドルイド」と呼ばれる人間たち。
「自然崇拝」を取り仕切る「神官」的な立場の人間であり、部族の伝承や知識を口伝えで継承してきた知識階級の人間です。
それ以外にも、「部族の指導」や「裁判の取り仕切り」など絶大な権力と力を有しています。
外見は「白い布を身に着け、植物で作られた冠や金属の装飾品(高位のドルイド)」となっています。
ケルト人のかつての支配地域
ケルト人は「似たような言葉を話し、似たような風習を持つ諸民族」とされています。
それゆえなのか、最盛期には「ヨーロッパ大陸のほぼ全土」に住んでいたといわれています。
紀元前14世紀頃は「フランスの東部」、紀元前4世紀頃には「イギリス、スペイン、東欧」までその居住地を拡大していました。
これは、もはや全ヨーロッパといっても過言ではありません。
ケルト人のケルティックノット
上記の写真のように「何度も結び、いくつもの結びを作った模様」という写真があります。
これを「ケルティックノット」といい、「ケルト」と「結び目」を意味する「ノット(Knot)」を組み合わせた言葉となります。
「無限に成長し、変化を続けていく」という意志が込められています。
また、ケルティックノットを十字架に組み込んだ「ケルト十字」なども、アイルランドのキリスト教の布教に使われたりしています。
ケルト神話: 複数の神話に分類
ケルト神話はその中だけで見ても、さらに細かい神話に分類することができます。
などなど最低でも5つほどに分類できます。
これらケルトの諸民族の神話を総称してケルト神話と呼んでおります。
彼らは部族ごとに別々の神話を持っているとされていますが、内容はやはり似ている部分や被っている部分も多いです。
まとめ: ケルト神話はこんな神話
今回はケルト人の諸民族の神話の総称ケルト神話について、簡単にですが解説させていただきました。
ケルト神話は11世紀頃まで文字で書き記さず、歌や詩で伝承されていたとされています。
発音も特殊なので、書き記した人たちもすごいですね・・・・・。
という訳で今回のまとめ
- ケルト神話はヨーロッパのケルト人たちの神話
- ケルト人という諸民族の神話をまとめている
- ケルト人は「同じ言語を話し、同じ道具を使う」民族を総称している
- ケルト人は文字の読み書きをしないので、神話は口伝え
- ドルイドという知識層が歌や詩で伝承
- アイルランド神話、ウェールズ神話など複数の神話にさらに分類される
コメント