【リアンノン】裏切りや呪いと戦ったケルト神話の女神とは?

今回紹介させていただくのは

馬の女神の1柱

リアンノン

です。

ケルト神話に興味がある方はぜひ一読してみてください。

 

 

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ケルト神話のリアンノンとは?

ケルト神話のリアンノンとは?
リアンノンはウェールズ神話の「マビノギ四枝」の4つの物語の内、第1と第3の物語の登場するヒロインです。

馬と関わりが深く、古代の馬の女神の系譜に連なる存在としても有名です。

~リアンノンのプロフィール~

  • 名前の意味: 神々の女王
  • 欧文表記: Rhiannon
  • 出典: ウェールズ神話
  • 出典: マビノギオン

 

ケルト神話の馬の女神

 

ケルト神話では馬に関する女神が多いです。

馬より速いという「マッハ

女神として人気のある「エポナ」

そして今回のリアンノンなど、「馬」に関する女神はケルト神話では多いことが伺えます。

 

 

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リアンノンが登場する「マビノギ四枝」とは?

リアンノンが登場する「マビノギ四枝」とは?

マビノギオンはイギリスのウェールズ語研究者である、シャーロット・ゲストが1945年に書版を発行した物語集。

4冊のウェールズ語神話文献から選ばれて構成されており、「3章で合計11編」の物語を有しています。

  1.  第一章: マビノギ四枝
  2.  第二章: カムリに伝わる4つの物語
  3.  第三章: アルスルの宮廷の3つのロマンス

の英訳された3つの章で構成された物語集がマビノギオンです。

その中でも神話的価値の高いのが「マビノギ四枝」といわれています。

 

 

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第一の物語におけるリアンノン

第一の物語におけるリアンノン
第一の物語に登場するリアンノンは婚約にまつわるエピソードがあります。

それがウェールズ南西ダヴェドの領主プイスとのお話です。

 

~速い婚約者~

 

リアンノンは領主プイスの前を、金色の衣装を纏い、大きな白馬に乗って通り過ぎた。

プイスは部下に彼女を追うように命じたが、どんな馬を用いても彼女に追いつくことが出来なかった。

 

プイスは諦めリアンノンに呼びかけると、快く立ち止まってくれた。

リアンノンは「プイスを愛している。私にはグワウルという婚約者がいるのだが、結婚したくない」と訴えた。

 

そこで、プイスは願いを受け入れ、グワウルを騙し打ちしてリアンノンを奪い取った。

こうして、2人は結婚を果たしたのである。

 

 

無実の罪による罰

無実の罪による罰
ですが、この結婚による幸せもとあることによる冤罪によって壊されてしまいます。

それが、息子の誘拐です。

 

~無実の罪~

 

リアンノンとプイスの間にプリデリという息子が誕生した。

だが、生後3日で誘拐されてしまった。

 

最悪なことに、お付きの女性たちが「リアンノンがプリデリを食べた」という虚偽の告げ口までした。

リアンノンは無実の罪によって

訪問客を自分の背に乗せて城まで運ぶ

という罰を科せられた。

 

その7年後、プリデリがプイスの家臣のテイルノンによって養育されていたことが判明し、無実が証明された。

 

 

第三の物語におけるリアンノン

第三の物語におけるリアンノン

第三の物語はプイスの死後の物語です。

ここでも彼女は困難に襲われることになります。

 

~過去からの復讐者~

 

プイスの死後、リアンノンは海神スィールの息子のマナウィダンと再婚した。

だが、彼女たちはかつてプイスが騙し討ちしたグワウルの友人スィウィトの復讐を受けることになる。

 

スィウィトはダヴェドの地に魔法をかけ、リアンノンたちを従者や家畜と引き離し、プリデリの母子を城に閉じ込めてしまった。

この細かい話は中略させていただくが、魔法を解く切っ掛けとなったのは小麦の収穫の時です。

 

ある日、リアンノンとマナウィダンが3つの畑に小麦の種を蒔いた。

だが、1つ目と2つ目の畑が収穫前に荒らされてしまった。

そこで、3つ目の畑を見張っているとネズミの群れが畑を荒らしており、その1匹を捕まえることが出来た。

 

そのネズミを殺そうとすると、学者と司祭と司教が次々現れ、どうか命だけは救ってほしいと懇願。

マナウィダンは断り、条件として自分たちを魔法から解放するように要求。

司教は了承、魔法を解きリアンノンたちは解放されることになった。

 

 

この司教は、実は魔法をかけたスィウィトであり、ネズミは彼の妻であった。

スィウィトは妻の身の安全を引き換えに,魔法からの解放という条件を呑んだのである。

 

 

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まとめ: リアンノンはこんな女神様

まとめ: リアンノンはこんな女神様
今回はケルト神話において、裏切ったツケが後になって帰ってきた女神リアンノンについて紹介せていただきました。

ネズミを捕まえれた旦那もすごいけど、それを翌日に処刑しようという発想も怖いですね。(駆除という表現でなく、処刑という表現なのは、実は正体を知っていたからなのかもしれません。)

 

というわけで今回のまとめ

  •  リアンノンはマビノギ四枝に登場するヒロイン
  •  馬と関わりが深い女神
  •  プイスと婚姻を果たした
  •  プイスの前に婚約者グワウルがいたが、婚姻はしたくなかった
  •  プイスは騙し討ちでリアンノンを奪っている
  •  息子が誘拐され、無実の罪によって7年間罰を与えられた
  •  プイスの死後再婚したが、グワウルの友人に魔法で復讐されている
  •  再婚相手のお陰で魔法を解き、祖国を取り戻した

 

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