【輪廻転生と解脱】インド神話における魂の行き先の考え方とは?

今回紹介するのは

~魂はどこに行く?~

輪廻転生

です。

死んだら魂はどこに行くのか?インドではそれをどう考えているのか?

それを簡単ながら見ていきましょう。

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インド神話で魂は最終的にどうなる?

インド神話で魂は最終的にどうなる?

インドではよく輪廻転生するという話があります。

死んだ人間の魂が、新しい身体に入ることで転生します。

ですが、この輪廻転生には限度があり、43億2000万年後には人間の魂は永久に消滅してしまいます。

43億年2000万年後も永遠に生き続けるには、輪廻転生の輪から解脱する必要があります。

なので、それまでにどうにかしないといけません。

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人間の魂は何度も輪廻する

人間の魂は何度も輪廻する

前述した「輪廻転生」。

これには「そこに世界があるかぎり」という大前提が必要です。

なので、43億2000万年の後世界が消滅すると魂も消滅し、輪廻転生はできません。(とある階級(草や虫など)になると輪廻転生はできません)

それまで人間の魂は「死んで新しい身体に入る」という「輪廻(サンサ―ラ)」という仕組みが繰り返されます。

とはいえ、考え方自体は「仏教」にも取り入れらているので、日本人にもなじみ深いものでしょう。

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輪廻からの「解脱」が必要

インド神話: 輪廻からの「解脱」が必要

魂の消滅を避け、永遠に生き続けるには輪廻転生の輪から「解脱」する必要があります。

その為には今の世界から魂を引きはがす必要があります。

それを実現させるためには

魂をブラフマン(世界の原理)と一体化させる

必要があります。

この理論が構築されたのは「世界の原理「ブラフマン」は宇宙と違い、不滅の存在」という根拠があります。

輪廻のサイクルから離れ、ブラフマンと一体化することを「モークシャ(解脱)」と呼んでいます。

そして、このブラフマンに人格を与えた神様が「創造神ブラフマー」となります。




解脱するためにするべきこと

解脱するためにするべきこと

バラモン教では、人間が輪廻から解脱して梵我一如(ぼんがいちにょ)の境地にたどり着く必要があります。

その為には

  1.  清浄
  2.  修行
  3.  身分

の前提条件を満たす必要があります。

清浄バラモン教は「穢れ」を忌避する宗教

修行をする前に、心身ともに穢れなき状態を保つ必要があります。
修行修行は瞑想です。

瞑想によって自己の内側と対話をし、「聖典ヴェーダ」などの文献で学んだ世界の心理が、自分の心の中にも存在するということを認知する。
身分身分はカースト制度の最上位「バラモン」である必要があり。

瞑想によって梵我一如の境地に達することができるのは「生まれながらに清らかなる肉体」を持つバラモンのみです。



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バラモンだけ解脱できる?

バラモンだけ解脱できる?

前述した「身分はバラモンである」という前提が必要です。

なので、基本的にバラモンの階級以外の人間が解脱することは不可能です。

その為、インドでは「転生」をすることが必要になります。

身体から「穢れ」を取り除き清らかな状態に保っておくことで複数の転生後に「バラモン」に生まれ変わることができます。

「バラモン階級」に生まれ変わってから、解脱のための修行を行う必要があります。


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まとめ: 輪廻転生はこんな考え

まとめ: 輪廻転生はこんな考え

今回はインド神話のおける大切な考え方「輪廻転生」について紹介させていただきました。

今の僕たちが特権階級に生まれ変われないのは穢れのせいなんでしょうか?

でも、私が生まれ変わっても今と同じか今以下の階級になるでしょう。

という訳で今回のまとめ

  1.  輪廻転生はバラモン教において重要な考え方
  2.  死んだ人間は世界が消滅する43億2000万年の間、何度も生まれ変わる
  3.  世界が消滅した後も永遠に生きるために「輪廻の輪からの解脱」をする
  4.  世界の原理「ブラフマン」と一体化することで解脱が可能
  5.  「清浄」「修行」「バラモンという身分」の3つが揃って初めて解脱が可能
  6.  何度も転生して「バラモン」という身分にする必要がある

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