【ユガ】インド神話の輪廻転生と世界の寿命とは?

今回お話するのは

インドの長い世界の寿命

ユガ

のお話です。

インド神話に興味がある方はぜひご覧ください。



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そもそもインド神話の寿命は?

そもそもインド神話の寿命は?

インド神話は色々な出来事などの「時間」がきっちりと決まっています。

ただし、その時間のスケールは物凄く長いです。

そもそも、インド神話の教典では

  •  創造神ブラフマーが世界を創造
  •  43億2000万年の間繁栄する
  •  破壊神シヴァが世界を破壊
  •  43億2000万年のあいだ放置ブラフマーは寝ている
  •  創造神ブラフマーが新しい世界を創造

この43億2000万年という年数を「カルパ」といいます。

この「カルパ」は「創造神ブラフマーの半日」に相当。

つまり、インド神話では「創造神ブラフマーが世界を作って、破壊神シヴァが世界を破壊し、また世界を作る」が人間の1日の間に起きているということに相当します。

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3柱の神が破壊と再生を繰り返す

3柱の神が破壊と再生を繰り返す

当然ですが、この神の1日に創造神や維持神や破壊神が世界を作って破壊します。

他の北欧神話、アステカ神話などでは将来的に世界が壊れることが言及されます。


ただ、「世界が繰り返す」というのはインド神話ぐらいで、ちょっと珍しい流れとなります。

創造創造神ブラフマーが何もない無から世界とあらゆる生命を生み出す
維持&繁栄創造神ブラフマーが生み出した世界。
これを維持神ヴィシュヌが維持管理して正常な状態を保つ
破壊世界の寿命が尽きたら、破壊神シヴァが世界を完全に破壊して無に帰す

この世界の繰り返しで、人間がどうなっていくのか?

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ユガとは?

ユガとは?

世界が産まれて滅ぶまでの「43億2000万年」。

この間に世界の衰退と繁栄が「500回」にわたって繰り返されます。

この1サイクルの繁栄と衰退を「ユガと呼びます。

世界が最も反映してから衰退するまでの時間を「マハーユガ」と呼びます。

  •  マハーユガは432万年
  •  1回の衰退と繁栄は864万年

そして、この「マハーユガ」の間に「4種類のユガ」が順番に訪れてきます。

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4つのユガの時代とは?

4つのユガの時代とは?

先ほど述べた「4種類のユガ」というのは、人間の体や世界への罪の浸食具合を表しています。

インド神話の世界は、罪なき時代サティヤ・ユガから始まります。

サティヤ・ユガ
172万8000年
別名: クリタ・ユガ

罪がなく、徳が支配する時代
人間の身長は9.5mで、寿命は400年もある。
トレーター・ユガ
129万6000年
1/4が罪に侵された時代
人間の身長は6.3m、寿命は300年ある。
ドヴァ―バラ・ユガ
86万4000年
半分が罪に侵された時代
人間の身長は3.2m、寿命は200年ある。
カリ・ユガ
43万2000年
3/4が罪に侵食された悪徳の時代
人間の身長は1.6m、寿命は100年ある。

カリ・ユガの時代が今の僕たちの時代に当てはまります。

ユガが進むにつれて人間は悪に染まっていき、弱く小さい存在になっていきます。

そして、カリ・ユガの時代が終わりに近づくと、「カルキ」という存在が世界に出現。

悪徳の時代を支配する悪魔カリを討ち滅ぼし、罪を浄化。

また清浄な「サティヤ・ユガ」に戻ります。

割と科学的なユガの年数

割と科学的なユガの年数

一見するとこのユガという時間の長さはエゲツナイもので、科学的ではありません。

しかし、古い教典「マヌ法典」では各ユガの長さは360分の1でした。

つまり「マハーユガ」は大体1万2000年の長さとなります。

世界の繁栄と衰退は「2万4000年」とされていました。

なぜこの数字になるのか?

インドの天文学がこの「2万4000年」という数字を導き出したといわれています。

地球はコマのように、北極から南極へ貫く「地軸」を円形に揺らしながら太陽の周りを運動しています。

地軸が揺れる動きは「歳差運動」と呼ばれます。


この歳差運動は「地球の温暖期と氷河期の周期」を表しており、「世界の繁栄」そのものに関係しています。

歳差運動の周期は「2万5800年」であり、誤差はあれど「2マハーユガの2万4000年」に非常に近い数字です。

このことからも、ユガの長さは割と科学的な数字であるといえます。

まとめ: ユガはこんな期間

まとめ: ユガはこんな期間

今回はインド神話の重要な時間の流れでもある「ユガ」について紹介させていただきました。

人間にとって長い億単位の年月も神にとっては、たかが1日に過ぎないというのはインド神話の凄いところですね・・・。

という訳で今回のまとめ

  1. インド神話の世界の寿命は43億2000万年(カルパ)
  2. 創造神ブラフマーや維持神ヴィシュヌ、破壊神シヴァが創造、維持、破壊を行う
  3. カルパの間に繁栄と衰退が「500回」繰り返される
  4. もっとも繁栄してから衰退するまでを「マハーユガ」という
  5. 1カルパで「1000マハーユガ」という
  6. 「マハーユガ」は「432万年」の期間
  7. 「マハーユガ」では「4種類のユガ」が訪れる
  8. 「4種類のユガ」は「罪の浸食具合や人間の衰退」が表されている
  9. ユガは割と科学的な数字

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