今回紹介するのは
破壊神の妻
パールヴァティ―
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
[スポンサーリンク]インド神話のパールヴァティ―とは?
パールヴァティ―はインド神話における主要女神さまの1柱です。
穏やかなで心優しい性格の持ち主で、インド神話で最も人気のある女神様の1柱です。
3大神の破壊神シヴァの妻でもあり、彫像や絵画などでは、シヴァの膝の上か隣に座っている姿が描かれています。
~パールヴァティ―のプロフィール~
- 名前の意味: 「山の娘」
- 別表記: カドルー
- 夫: シヴァ
- ヴァ―ハナ(乗り物): 虎、ライオン、ナンディン等
- 出典: クマーラ・サンバヴァ
パールヴァティの肌は元々黒?
パールヴァティ―の肌は元々黒かったという話があります。
ですが、旦那のシヴァが「黒い肌はいけない」というダメ出しをしました。
すると、パールヴァティーは自分の黒い肌を恥じて苦行に入ってしまいました。
それを哀れんだ創造神ブラフマーが金色の肌に変えたといいます。
この時の黒い肌から「カーリー」になったという説もあります。
パールヴァティーはシヴァの初めての妻ではない?
シヴァの妻といえば、パールヴァティーというのは結構有名な話です。
しかし、シヴァの初めての妻はサティーという女神です。
シヴァは様々な妻がいますが、その妻は全てサティーが生まれ変わった姿です。
このパールヴァティーもその1人で、サティーを失い心を閉ざしていたシヴァの愛を勝ち取った2人目?の妻になります。
インド神話のここがややこしい!!
インド神話において、神様は「地上に生まれ変わった姿:化身」が沢山います。
「地上の人間」だけでなく、「他の神様」にも生まれ変わることは当たり前です。
なので、「A」と「B」と「C」が実は同じ神様というのも珍しくありません。
夫婦関係もややこしいことになりますが、基本的には最初の妻さえ知っておけば問題ありません。
苦行の日々を送ったパールヴァティー
サティーの生まれ変わりとして誕生したパールヴァティー。
複数の神の後押しで、愛しきシヴァに出会ったものの、ある問題が彼女を襲いました。
それが「愛する妻を失い、心を閉ざしてしまったシヴァ」との出会いです。
~シヴァとパールヴァティ―~
サティーを失ったショックで、悲しみ発狂したシヴァは心を閉ざした。
そして、いつ終わるとも知れない苦行の日々を送るようになった。
シヴァの妻となるため、パールヴァティ―は様々な神の後押しを受けたが、どれだけの時を待とうがシヴァは彼女の存在に気が付くことはなかった。
それどころか、この時力を貸した愛の神カーマもシヴァの怒りに触れ、肺にされてしまった。
そこで、パールヴァティ―は考えを改めて、シヴァからいったん距離を置き、あらゆる苦行を行うようになった。
するとある時、別の苦行者がパールヴァティ―の元に訪れ、シヴァの悪口を次々と話し始めた。
パールヴァティ―はその男の悪口に怒り、反論をすると、苦行者の姿が変わった。
その苦行者の正体は破壊神シヴァであった。
シヴァはパールバティーの愛が本物かどうか確認するため、わざと自分の悪口を言ったのであった。
こうして、パールヴァティ―は苦行の末、本物の愛ゆえにシヴァの妻として認められた。
シヴァとの仲睦まじき逸話
シヴァの愛を獲得することが出来、パールヴァティ―とシヴァの仲は熱々でした。
とあるエピソードがあります。
~ 無断侵入者は女にする ~
ある日、パールヴァティ―は裸で夫の膝の上に座っていた。
するとそこに、断りもなく聖者が突然入ってきてしまった。
当然、彼女は驚いてしまい、シヴァは
「これから予告なしに部屋に入ってきたものは女の姿にする」
と宣言した。
「異性に見られるのが恥ずかしいなら、見たものを女にすればいい」という考えですかね?
FGOのパールヴァティ
身長 | 156cm |
体重 | 46kg |
属性 | 秩序・善 |
好きなもの | 料理 |
嫌いなもの | ワカメ(本人曰く、嫌悪感を抱く) |
ILLUST | 蒼月タカオ |
CV | 下屋則子 |
レアリティ | ☆4 |
クラス | ランサー |
愛称 | 公式・ファン共に「パールさん」 |
FGOのパールヴァティーはまさにインド神話のこの女神がもとになっています。
史実のパールヴァティーと同じく、下のような性格を持ち合わせています。
- どんな責め苦を受けても心が折れない
- 穏やかで包容力のある
その反面、カーリーやドゥルガーがパールヴァティーの転生した姿でもあるので、その部分もキャラに反映されています。
つまり、キレるとやばい。(受けた恨みは気が済むまで忘れない。)
[スポンサーリンク]まとめ: パールヴァティ―はこんな女神
今回はインド神話で最も人気の神、パールヴァティーについて紹介させていただきました。
1人の神に振り向いてほしいから自分も同じ苦行を行う・・・・愛のなせる業ですね。
というわけで今回のまとめ
- パールヴァティ―は山の神ヒマヴァットの娘
- 妹はガンジス川の女神ガンガー
- シヴァの最初の妻サティーの生まれ変わり
- 心を閉ざしたシヴァの心を開くため、自ら苦行を行った
- シヴァの試練を乗り越え、妻となった
- 黒い肌を指摘され、金の肌にしてもらった
- 裸でシヴァの膝の上に座って時間を過ごすほど熱々(その後他人に裸を見られ、シヴァがキレる)