今回紹介するのは
インドの神々の物語
インド神話
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
全部で2ページあります。
- インド神話の基本
- インド神話における主要な神様たち
そもそもインド神話とは?
インド神話っていうと大抵の人は「インド」っとなると思いますが、その範囲は少し広いです。
広い意味では「インドとその周辺国に伝わる神話」をインド神話をしています。
狭い意味では「インドのみに伝わる神話」としている場合もあるからです。
また、この広い意味というのは「宗教」にもかかわってきます。
インドとその周辺国にはかつて
- バラモン教
- 土着信仰
- 仏教
- ヒンドゥー教
- ジャイナ教
- シーク教
など複数の宗教があり、今でも数多くの宗教があります。
その為「インド神話」というのは「インドとその周辺国に伝わる神々の物語」と言えますね。
インド神話での価値観
まずインドの神話を知るにあたって必要な彼らの価値観を知る必要があります。
その価値観は今でも引き継がれているのもありますが、当然「死生観」というのが関わってきます。
- 輪廻転生
- カースト制度
の2つを主に見ていきましょう。
輪廻転生
そもそも「輪廻転生」はギリシャ文化などやヒンドゥー教などに主にみられる考えです。
そんな輪廻転生は単純な話「死んだ魂は何度も生まれ変わる」ことです。
でもインドにおいてその輪廻転生は「生前の行いや「穢れ(罪も含む)」によって次に生まれ変わる場所が決まる」ということです。
そこでインドの人は「生きている間に罪や穢れを溜めない」ように生きています。
そこで関わってくるのが次の「カースト制度」となります。
カースト制度
カースト制度は割と最近まで人々を4つの身分に分けていました。
先ほど「輪廻転生」の時に軽く説明した「穢れ」がこの制度に大きく関わっています。
この「穢れ」の量によって「階級」が上がるか、下がるか、とどまるかが決まってきます。
カースト制度とは?
主に下の4つの階級に分かれています。
重要なのは数字が大きいものから小さい方へと転生することができるかどうです。
5番目は6番目に堕ちることもありますがここに堕ちると終わりです。
- 三昧入定(目指すべき場所)
- バラモン(司祭)
- クシャトリア(王族・軍人)
- ヴァイシャ(商人・職人)
- シュードラ(労働者)
- 動植物(輪廻転生そのものが出来ない)
この階級に分かれた人々は仕事をしていますがこの「穢れ」に触れる人間は下の階級の人々が多いです。
そこで上の階級の人間は下の階級の人間とは「絶対に結婚しない」、「手すら触れない」といったことをしています。
現代では差別というのは確かにそうなんですが、かつては「輪廻転生」という宗教的な考えがあったからですね。
それ以外の理由もあるでしょうが、ここでは置いておきます。
インド神話ってどんな世界?
ではそんなインド神話ってどんな世界なのか?
一言で表すと「闇と光の戦い」の世界です。
主役ともいうべき神「デーヴァ」と女神「ディーヴァ」が存在します。
神&女神(デーヴァ&ディーヴァ)
名前の由来は「輝く」から来ている種族です。
神々が輝ける天空に住む偉大な存在
- かなり長命
- 強力な呪力を持つ
それに敵対するのが「アスラ」という悪魔たちです。
日本でいうところの「阿修羅(あしゅら)」が有名です。
悪魔(アスラ)
神々の敵で、話によってはその悪魔の個人名も結構変わります。
- 長命だが神に比べると短い
- 強靭な肉体や強力な呪力を持つ
この2つの種族とその他の対立などを主軸として物語が展開していきます。
これがインド神話の世界です。
神以外の登場人物たち
ですがもちろんインド神話には神や悪魔以外にも主に4つの種族が存在します。
彼らは基本的には種族ごとにどっかの勢力に所属する・・・・・ことは少ないです。(ないわけではない)
「家族や個人単位での付き合い・生活」が多いです。
その種族たちは
- 精霊
- 悪鬼
- 半獣種族
- 聖仙(リシ)
それぞれ簡単に見ていきましょう。
精霊
聖霊は自然を人格化したものであり、神格化した神とは違って劣ると考えられています。
ですが、精霊には精霊にも複数の種族があります。
- アプサラス: 水の女精霊
- ガンダルファ: 天と大気の精霊
- ヤクシャ: 森の精霊、富の神の眷属
などです。
悪鬼
悪魔と似ていますが悪魔程強力ではないとのことです。
それでも基本的には「人・神には敵対的」であることに変わりありません。
彼らの中でも
- ラークシャサ: 赤子をさらう夜の怪物
- ピシャーチャ: 人肉を食べる悪鬼
などが存在します。
半獣種族
人間と獣の中間のような見た目をしているのがこの半獣種族です。
一番想像しやすいのは「孫悟空」かなと思います。
人間に敵対する場合もあれば人間に友好的な場合もあります。
その中でも有名なのは
- ナーガ: コブラ蛇と人間の中間
- ヴァナラ: 猿人間の種族
- ギンナリー: 馬の頭を持つ音楽家
などです。
聖仙(リシ)
最後に出てくるのがこの「聖仙(リシ)」で、一般的には「仙人」でしょうか。
彼らは人間なんですが、「何度も厳しい修行を繰り返すことで高貴で偉大な存在」になった人たちのことです。
時には神をも凌駕する力を発揮することもあるとのこと。
まとめ: インド神話はこんな世界!!
ここではインドの神話の基本的な話をしました。
価値観や宗教が背景になっているものがありますが「輪廻転生」をここまで気にしている神話も少ないのかもしれませんね。
というわけでここまでのまとめ
- インド神話はインドとその周辺国の神話
- 輪廻転生を重要視しており、そのためにカースト制度が必要だった
- 神と悪魔の対立がインド神話の基本
- 神や悪魔以外にも主に4つの種族が存在
では、次のページからインド神話における主要な神様や書物などについて解説していきます。