今回紹介するのは
そわかそわか
スヴァ―ハー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
インド神話のスヴァ―ハーとは?
スヴァ―ハーはインド神話における女神の一人で「ヴェーダ時代(紀元前1000~500年頃)」に信仰を集めています。
そのプロフィールは以下の通りです。
~スヴァ―ハーの基本プロフィール~
- 別表記: 薩婆訶(そわか)
- 名前の意味: 多数の神をまとめて行う祭式
- 夫: アグニ
- 出典: マハーバーラタ
- 創造神「ダクシャ」の娘
とある単語の意味がスヴァ―ハー
日本では寺社仏閣などで聞くこともあると思いますが「ーーそわか」。
これは真言(祈りの言葉)の結びであり、「漢語訳」された言葉です。
そわかの意味
「成就あれ」「畏み申しあげる」等の意味
成就を願う意味として末尾に置くが、置くときもあれば置かない時もある。
この元の言葉が「スヴァ―ハー」で、とあるゲームに出てくる人類悪の女性キャラが「ふふふ・・・・そわか♪そわか♪」と同じ言葉を使っています。
卑猥な言葉ではないんですが、彼女のせいでそれっぽい言葉になっています。
スヴァ―ハー: 火神アグニに一途
そんなスヴァ―ハーは火神でもあるアグニを愛していました。
そしてそのアグニとのエピソードがあります。
~ スヴァ―ハーの恋物語 ~
ある日アグニが七聖仙の7人の妻たちに恋をした。
だがアグニは彼女たちを愛するあまりその愛欲に苦しむことになった。
そのことを知ったスヴァ―ハーは、次々と彼が恋する女性に変わっていき誘惑していった。
だが、7人の中では最も貞節(夫以外の男性には絶対に身を許さない)であったアルンダティーには化けることができなかった。
しかし、それ以外の妻たちに化け、交わって手にした精液を6回、山の窪みに落とした。
その落とした精液から軍神「スカンダ」が生まれることになった。
彼はたった4日で完全な姿に成長し、その類まれなる力によって敵対する悪魔の大軍を撃退するなど数多くの活躍を果たした。
アグニが7人の人妻を愛するというのは「英雄色を好む」ということの表れなのかただの・・・・・。
スヴァ―ハー: 息子のお陰
息子「スカンダ」を授かったスヴァ―ハーでありましたが、残念なことにアグニの妻にはなれませんでした。
そこで彼女は大いなる活躍をしているスカンダの元に訪れこう願いました。
「アグニは私の愛に気が付いていない。私は彼の側に永遠に住みたい」
するとスカンダは母を祝福し、こう宣言しました。
「人々が神々や祖先の霊へ捧げる供物を火にくべる時、聖句と共に”スヴァ―ハー”と高らかに唱えるであろう」
この宣言のお陰でスヴァ―ハーはアグニの妻として常に、永遠に側にいることができるようになりました。
(一方的?いえいえ、素晴らしい一途な愛を持った女神さまです)
まとめ:スヴァ―ハーはこんな女神
今回は日本でも使われる「そわか」の漢語訳される前の言葉の意味でもある「スヴァ―ハー」について紹介させていただきました。
インドでは現在でも火に供物を捧げる時は「スヴァ―ハー」と唱えるらしく、そのおかげでアグニを通じて神などに供物が届くと言われているそうです。
辞典では壺を豊満な胸に抱えたケフィアまみれなイラストになっています。(精液?いいえ、ケフィアです)
というわけで今回のまとめ
- スヴァ―ハーはインド神話の女神
- 名前が漢語訳されたのが日本では「そわか」という言葉
- 創造神ダクシャの娘
- 火の神アグニに恋心を抱いた
- アグニが愛した別の妻に化けて精液をゲット
- それを山の窪みに落として軍神「スカンダ」を授かる
- スカンダのお陰でアグニと結ばれた