今回紹介するのは
夫から逃げたのは不倫ではない
サンジュニャー
です。
インド神話に興味がある人はぜひ読んでみてください。
インド神話のサンジュニャーとは?
サンジュニャーは「プラーナ時代」以降における女神さまの一人です。
~サンジュニャーのプロフィール~
- 名前の意味: 「知覚」「知識」
- 夫1: スーリヤ
- 夫2: ヴィヴァスヴァット
- ヴァ―ハナ(乗り物): 馬(諸説あり)
- 出典: ヴァ―マナ・プラーナ
サンジュニャーの子供
サンジュニャーには子供が9人がいます。
ですが、この子供の内3人は実質腹違いといいますか・・・・・。
この原因は後述しますが、彼女にそっくりの侍女が産んでいます。
太陽神の妻だったサンジュニャー
サンジュニャーは太陽神であるヴィヴァスヴァット(スーリヤ)の妻でした。
夫婦仲は良好ではありましたが、あることが原因で妻が夫の元から全力で逃げるといったエピソードが残っています。
~サンジュニャーとスーリヤ~
太陽神スーリヤの妻であったサンジュニャーは結婚して2人の男と1人の女の子を設けた。
名前は「マヌ」、「ヤマ」、「ヤミー」の3人。
だが、3人の子供をもうけた後、サンジュニャーは夫から発せられる熱や光が耐えられない程すさまじかったので逃げることにした。
そこで、身代わりとして影を意味する「チャ―ヤー」という女性を身代わりにし、夫の元から逃げてしまった。
ですが夫は妻の逃走に一切気付かずに、身代わりの女性と3人の子供をもうけた。
その後しばらくたってから夫は「チャーヤーのヤマに対する不可解な言動」から妻の逃走に気付き、妻を捜索した。
そしてとある森で、サンジュニャーが雌の馬に変化しているのを発見。
それを見てスーリヤも馬に変化して妻と交わり、子供が産まれてその後二人の仲は回復した。
この時、妻を発見したスーリヤは興奮して精を草の上に落とし、その匂いを嗅いだ途端にサンジュニャーが3人の神を身籠った。
という夫がDV野郎とか不倫野郎とか言ったクソではなく、純粋に熱かっただけという・・。
太陽の神様なんでそりゃ熱いですし、子供を作れたサンジュニャーも相当凄いと思いますが・・・・。
工芸神の助力による助け
実は、スーリヤとサンジュニャーが復縁できたのには、とある神様のお陰です。
それが工芸神ヴィシュヴァカルマンです。
彼は夫の太陽の輝きと光を削り取って、サンジュニャーの悩みであった光と熱を問題ないところまで下げました。(1/8ぐらい削ったらしい)
ちなみに、この時削り取った部分は
- シヴァの三叉戟(トリシューラ)
- ヴィシュヌの円盤
といった感じで神々の武器となっていきました。
太陽神の素材を使った武器とか強そう(小並感)
出典によっては夫が変わるサンジュニャーさん
ただ、サンジュニャーの夫は出典によってはエピソードも名前も変わっています。
- ヴァ―マナ・プラーナ: ヴィヴァスヴァット
- ヴィシュヌ・プラーナ: スーリヤ
- マハーバーラタ: スーリヤ
とそれぞれバラバラですが、共通する部分は多いです。
なので、サンジュニャーの夫は諸説あるが、どの場合でも太陽神が夫であることは変わりありません。
まとめ: サンジュニャーはこんな女神
今回は太陽の妻サンジュニャーについて紹介させていただきました。
仲はアツアツなのに、夫の熱や光が凄まじいから逃げるというのも悩ましい所ですね・・・。
今回の物語で驚くべきは、工芸神が万能すぎるといったところです。
という訳で今回のまとめ
- サンジュニャーはインド神話の女神
- 太陽神の妻
- 夫が熱くて眩しかったので耐えれず逃走
- 逃走後、夫は妻を捜索し、和解
- 工芸神の助けで逃走の原因はなんとかなった
- 夫の切り取られた太陽の部分は神々の武具に